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妊活にコエンザイムQ10は効果ある?卵子の質改善と着床率を高める最新研究

「妊活にコエンザイムQ10が良いらしい」──そんな噂を耳にしたことはありませんか?

卵子の老化を防ぐ、着床率が上がる、疲れにくくなる……その効果を期待して、すでに取り入れている方もいるかもしれません。でも、どれくらいの量を飲めばいいの?ほかのサプリと一緒に摂った方がいい?そもそも本当に妊活に効果があるの?

実は、コエンザイムQ10はただ「飲めばいい」というサプリではありません。
ビタミンCやビタミンEとの組み合わせ、摂取タイミング、用量など、
知っておくべきポイントがいくつもあるのです。

この記事では、妊活中のあなたが「正しく」「安全に」コエンザイムQ10を活用できるように、
推奨摂取量やガイドラインの現状も含めて、わかりやすく解説していきます。

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妊活で注目されるコエンザイムQ10とは?

妊活サプリの中で、最近よく目にするようになった「コエンザイムQ10」。
聞いたことはあるけれど、具体的にどんな働きをしてくれるのか、
よく分からないという方も多いかもしれません。

コエンザイムQ10の働きとは?細胞エネルギーと抗酸化の要

コエンザイムQ10(CoQ10)は、私たちの体のすべての細胞に存在するビタミン様成分です。
特に重要なのが、細胞の“エネルギー工場”とも言われるミトコンドリアで働く役割。
ここで、ATPというエネルギーを作り出すために必要な補酵素として使われています。

エネルギーが十分に作れないと、卵子や精子といった“命をつなぐ細胞”の質も落ちてしまいます。
コエンザイムQ10は、そのエネルギー生産を支えることで、妊活をサポートしてくれるのです。

妊活中の卵子や精子にどう役立つの?

もうひとつの大きな特徴は、コエンザイムQ10が強力な「抗酸化物質」だということ。
加齢やストレス、生活習慣の乱れなどで体内に増える“活性酸素”は、細胞を傷つけてしまいます。
卵子や精子も例外ではなく、酸化ダメージによって質が下がることが分かっています。

コエンザイムQ10は、この酸化ストレスから細胞を守る働きがあります。
特に卵子の場合、年齢とともにミトコンドリア機能が低下しやすくなります。
CoQ10を補うことで、エネルギーの生産性と細胞の健全性を保つことが期待されています。

サプリで摂ればOK?実は“組み合わせ”が重要

「コエンザイムQ10が妊活にいいらしい」と聞いて、サプリを飲み始めた方も多いのではないでしょうか。
でも、実はコエンザイムQ10は“単体で飲むだけ”では効果を最大限に発揮できないことがあります。

実際、当グループで体質改善中の女性の中で、クリニックでコエンザイムQ10を提案され、服用されている方が数名おられます。ですが、「効果を最大化できていないのでは?」と感じることがあります。

では、コエンザイムQ10の効果を高めるにはどうしたら良いのか、このあと説明します。

ビタミンE・ビタミンCとの相乗効果で効果アップ

コエンザイムQ10の抗酸化作用は、他の栄養素との組み合わせでさらに高まります。 とくに注目したいのが、ビタミンEとビタミンCです。

〈ビタミンE〉

細胞膜を守る脂溶性の抗酸化ビタミン。
CoQ10は酸化されたビタミンEを再び元の形に戻す働きがあります。
ふたつが協力し合うことで抗酸化効果が強まります。

詳しくは、この記事もご覧ください。

妊活×ビタミンE 酸化ストレスを説明するアイキャッチ

〈ビタミンC〉

水溶性の抗酸化ビタミンで、血液や細胞の内部でCoQ10と共に働きます。

詳しくは、この記事もご覧ください。

妊活におけるビタミンCの効果を説明するアイキャッチ

実際に、これら3つを一緒に摂ることで、妊活における卵子や精子の質の維持、ホルモンバランスの安定にも好影響を与えるとする研究が増えてきました。

「妊活 ビタミンE」「妊活 ビタミンC」などの情報と合わせて考えると、コエンザイムQ10は単独で活用するよりも、“抗酸化チーム”として摂る方が効果的だということが分かります。

吸収率を左右する、朝食やタンパク質の影響

もうひとつ見逃せないのが、「いつ」「どうやって」飲むかという点です。

コエンザイムQ10は脂溶性の成分です。
空腹時や水だけで飲むと吸収率が落ちてしまいます。


吸収を良くするには、脂質やたんぱく質を含む食事と一緒に摂るのがベスト。
特に朝食と一緒に摂ることで、体内に安定して吸収されやすくなると言われています。

妊活とコエンザイムQ10:医療現場のリアルな使われ方

「妊活サプリ=自己判断で飲むもの」と思われがちですが、実はコエンザイムQ10は医療現場でも使われている成分です。
特に、体外受精や高齢妊活のサポートとして注目されています。

体外受精や加齢妊活における補助療法としての実績

加齢とともに卵巣機能が低下すると、卵子の質や胚の発育、着床率にも影響が出やすくなります。
最近では、こうした課題に対して、コエンザイムQ10を「補助療法」として使う動きが広がっています。

いくつかの研究では、以下のような成果が報告されています。

・採卵できる卵子の数が増えた

・胚の質が向上した

・着床率や妊娠率が上がった

・治療中止や流産のリスクが低下した

(根拠論文)

Brown AM, McCarthy HE. The Effect of CoQ10 supplementation on ART treatment and oocyte quality in older women. Hum Fertil (Camb). 2023 Dec;26(6):1544-1552. doi: 10.1080/14647273.2023.2194554. Epub 2023 Apr 27. PMID: 37102567.


Florou P, Anagnostis P, Theocharis P, Chourdakis M, Goulis DG. Does coenzyme Q10 supplementation improve fertility outcomes in women undergoing assisted reproductive technology procedures? A systematic review and meta-analysis of randomized-controlled trials. J Assist Reprod Genet. 2020 Oct;37(10):2377-2387. doi: 10.1007/s10815-020-01906-3. Epub 2020 Aug 7. PMID: 32767206; PMCID: PMC7550497.

特に「卵巣予備能が低下した女性」においては、妊娠につながるチャンスを高める可能性があるとして、多くの不妊治療クリニックでも導入が進んでいます。

男性側の精子機能改善にも使われている

コエンザイムQ10は、実は男性の妊活にも有用だとされています。 精子の運動率、DNAの安定性などにプラスの効果があるとされ、夫婦での妊活において「共通して使える抗酸化サプリ」として注目されています。

(引用) Our study shows that CoQ10 supplementation increases total sperm count, total and progressive sperm motility, and the proportion of normally formed sperm in association with higher serum testosterone and inhibin B levels. (和訳) 私たちの研究によると、CoQ10 の補給により、血清中のテストステロンおよびインヒビン B レベルの上昇に伴い、精子の総数、精子の総運動性および進行性運動性、正常に形成された精子の割合が増加することがわかりました。 (出典) 著者: Tunmise M Akhigbe 他 (et al.)

論文タイトル: Does coenzyme Q10 improve semen quality and circulating testosterone level? a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials

掲載誌: Front Pharmacol

発行情報: 2025 Jan 3;15:1497930

DOI: 10.3389/fphar.2024.1497930

PMID: 39830337

PMCID: PMC11739123

研究によっては、数カ月の摂取で精子の質が改善されたという報告もあります。 女性だけでなく、男性にとってもコエンザイムQ10は、妊活に前向きな一歩を踏み出すための選択肢のひとつなのです。

どれくらい飲めばいい?妊活中の推奨摂取量と注意点

「コエンザイムQ10を飲むなら、どのくらいの量がいいの?」というのは、多くの方が気になるポイントだと思います。ここでは、妊活における目安量と、気をつけるべき点について整理しておきましょう。

妊活では「100〜200mg/日」が目安とされている

一般的に、妊活中の女性に推奨されるコエンザイムQ10の摂取量は、1日100〜200mg程度です。

これは、実際に不妊治療で用いられている量と同程度で、卵子の質や着床環境の改善を目的に使われています。
研究では、200mgの摂取で採卵数や良好胚の数、妊娠率が向上したという報告もあります。

ただし、個人差があるため、初めて取り入れる場合は100mg前後から始め、体調に合わせて調整するのが安心です。

また、「還元型」と書かれたタイプのサプリを選ぶと、吸収効率が高く、体内でしっかり働いてくれるとされています。

日本のガイドラインにはどう書かれている?

現時点(2025年)では、厚生労働省や日本生殖医学会の公式なガイドラインに「妊活におけるコエンザイムQ10」の摂取が明確に推奨されているわけではありません。

しかし、医療現場では実践的に導入されており、複数の不妊クリニックで採卵・移植前の補助療法として使われています。
科学的な裏づけが少しずつ蓄積されつつある今、サプリとしての有効性は“実績先行”で広まりつつあると言えるでしょう。

つまり、「公的なガイドラインには明記されていないけれど、現場ではすでに使われている」──これが今の位置づけです。

過剰摂取や副作用の心配は?

コエンザイムQ10は比較的安全性が高く、1日300mg程度までは臨床でも使われています。

ただし、高用量になると以下のような副作用がまれに報告されています。

・胃の不快感

・吐き気や下痢

・頭痛、眠れないといった神経症状

・皮膚のかゆみ、発疹などの過敏反応

また、ワルファリンなどの抗凝固薬を服用している場合、相互作用が起こることがあるため、必ず医師に相談しましょう。

特に、妊活中の女性や既に不妊治療を受けている方は、サプリを取り入れる前に一度クリニックや薬局で相談することをおすすめします。

妊活でコエンザイムQ10を活かすコツ

せっかくコエンザイムQ10を摂るなら、その効果をしっかり引き出したいもの。 ここでは、妊活中に取り入れる際のちょっとしたコツや注意点を紹介します。

飲むタイミング:脂質を含む朝食と一緒に

コエンザイムQ10は脂溶性の成分なので、油分を含む食事と一緒に摂ることで吸収率がぐっと高まります。

特におすすめなのは「朝食と一緒に摂る」こと。 朝食には卵やチーズ、アボカドなど脂質を含む食材を取り入れておくと、より効果的です。

「なんとなく寝起きに水だけで飲む」といった方法では、体にうまく吸収されない可能性があるので注意が必要です。

ビタミンC・Eとセットで“抗酸化ネットワーク”を強化

これまでにも触れてきた通り、コエンザイムQ10はビタミンCやビタミンEと一緒に摂ることで、その抗酸化作用がより強力になります。

・ビタミンEは、細胞膜を守り、CoQ10によって“再生”される

・ビタミンCは、血液中でCoQ10と一緒に活性酸素と戦う

このように、栄養素同士が互いに補い合うことで、身体全体の“抗酸化ネットワーク”が強化され、卵子や精子の質を守る力が高まります。

サプリ選びでは「還元型」「含有量」をチェック

市販されているコエンザイムQ10のサプリは、製品によって含まれる量や形状が異なります。
妊活中に選ぶなら、以下の2点を意識してみてください。

・「還元型(ユビキノール、Ubiquinol)」と表記されているもの

・1日分で100〜200mgを摂れる設計になっているもの

また、継続的に飲み続けることも大切なので、無理のない価格帯や摂りやすい形状(カプセルやソフトジェル)を選ぶのもポイントです。

まとめ:妊活でのコエンザイムQ10は「正しく摂る」ことがカギ

コエンザイムQ10は、妊活中の女性やカップルにとって心強い味方です。
卵子や精子の質の維持・改善に関わる抗酸化作用や、エネルギー代謝のサポートなど、からだの土台を整える働きがあります。

ただし、「飲んでいれば安心」ではなく、正しい摂り方や組み合わせを意識することで、より高い効果が期待できます。

  • 食事(脂質)と一緒に摂る
  • ビタミンC・Eと合わせて“抗酸化ネットワーク”を構築
  • 自分に合ったサプリを選ぶ(還元型・適切な量)

そして何より、コエンザイムQ10を妊活に活かすには、焦らず、続けることが大切です。 栄養は日々の積み重ねでからだを変えていきます。

ビタミンEやビタミンCとの併用でより効果的なアプローチが可能です。
あわせて以下の記事もぜひご覧ください。

妊活×ビタミンE 酸化ストレスを説明するアイキャッチ
妊活におけるビタミンCの効果を説明するアイキャッチ

妊活中の皆さんが、自分の体と向き合いながら、一歩ずつ前に進んでいけるよう、これからも情報をお届けしていきます。

関連記事のご紹介

妊活における「必要な栄養素」について、より詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

妊活中のビタミンAの重要性について説明するアイキャッチ

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【妊活ブログ執筆者】

鍼灸院ひまり院長 平田泰之

〈資格〉

  • 薬剤師
  • 鍼灸師
  • コウノトリ鍼灸師
  • ONP認定栄養カウンセラー
  • 睡眠健康指導士上級
  • 婦人科セラピー協会会員
  • 日本生殖医学会会員
  • 統合医療生殖学会会員(旧子宝カウンセラーの会)

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