電話で予約する LINEで予約する WEBから予約する

妊活と朝ごはんの関係|なぜ“朝食抜き”が妊娠を遠ざけるのか?

妊活に朝ごはんが必要な理由とは?

妊活中、「何を食べればいいの?」「タイミングはいつがいいの?」と悩む方は多いのではないでしょうか。
情報は溢れているものの、具体的に“何から始めればいいのか”がわからず、つい手探りの状態になってしまう。
私も、そんな相談をよく受けます。

実は、妊活において「朝ごはん」はとても重要なスタート地点です。

しかも、“何を食べるか”と同じくらい、“いつ食べるか”がカギを握っています。

私たちのグループでも、長年朝食を抜いていた女性が、朝ごはんをしっかり食べ始めてから数カ月後に妊娠するというケースが少なくありません。

「でも、朝は時間がないし」「本当に食べるだけでそんなに変わるの?」

そう思う方もいるでしょう。
実際、私も最初は半信半疑でした。
しかし、最新の研究や医学的な知見を読み込むと、朝ごはんを欠かさず食べることには、明確な“科学的根拠”があることがわかってきたのです。

【要点】
ART開始前に週6~7回の朝食摂取は、ART開始後の成功率の向上と関連していました。

【出典】
Ono M, Hayashizaki Y, Orihara S, Kitamizu M, Hamada C, Yamaguchi M, Kikuchi T, Kawamura T, Yamanaka A, Ueno K, Kojima J, Fujiwara T, Daikoku T, Maida Y, Ando H, Fujiwara H, Oshima K, Kuji N, Nishi H. Impact of daily breakfast intake on the outcomes of assisted reproductive technology procedures. Nutrition. 2024 Nov;127:112555. doi: 10.1016/j.nut.2024.112555. Epub 2024 Aug 14. PMID: 39226629.

この記事では、「妊活 朝ごはん」という視点から、朝ごはんを食べることがなぜ妊活に良いのか、欠かすことでどんなリスクがあるのか、そして今日からできる簡単な実践方法まで、わかりやすくお伝えしていきます。

まずは、できるところから始めてみましょう。

朝ごはんが妊活に与える3つの良い影響

妊活において「何を食べるか」はもちろん重要ですが、「いつ食べるか」も同じくらい大切です。
特に朝ごはんは、1日の体内リズムを整える“起動スイッチ”のような役割を担っています。
ここでは、朝ごはんが妊活にどんな良い影響をもたらすのかを3つの観点から解説します。

体のリズムとホルモンバランスを整える

私たちの体は、「朝ごはんを食べる」という行為によって、体内時計がリセットされるようにできています。
これは“概日リズム”と呼ばれる仕組みで、睡眠・排卵・ホルモン分泌など、あらゆる生理的な活動のタイミングに関係しています。

朝食を抜くと、代謝が遅れたり、女性ホルモンの分泌タイミングが乱れたりして、排卵が不安定になる可能性があるのです。

一定の時間に食べることは体内リズムを支える重要な要素。 その第一歩が“朝ごはん”というわけです。

詳しくは、次の記事にまとめてあります。

妊活で結果の出る食事を説明するアイキャッチ

血糖コントロールを安定させる

朝食を抜いて午前中を過ごすと、血糖値が不安定になりがちです。 低血糖によって、集中力の低下・倦怠感・イライラなどの症状が出やすくなるだけでなく、昼食後には「血糖値スパイク」と呼ばれる急激な血糖上昇が起こる可能性があります。

この血糖値スパイクは、長期的にはインスリン抵抗性や糖代謝異常につながり、妊娠しやすい体づくりを妨げる要因となります。

朝ごはんをしっかり食べることは、血糖コントロールを安定させ、体の土台を整えるためにも不可欠です。

栄養の吸収効率が上がる

朝食を抜く生活が長く続くと、体は「栄養が入ってこない時間」に適応してしまい、消化酵素の分泌や吸収の働きが鈍くなることがあります。

その状態から朝食を再開しても、すぐに消化・吸収能力が回復するわけではありません。
しかし、継続することで徐々に体が“受け取るモード”に切り替わり、栄養の吸収効率が上がっていきます。

これは、卵子や子宮内膜といった妊娠に関わる器官の栄養状態にも関わってくるため、朝ごはんを習慣にすることは妊活全体のベースづくりと言えるのです。

このように、朝ごはんは単なる“エネルギー補給”ではなく、妊活を成功に導くための重要なステップなのです。

朝ごはんを抜くことで起きる4つの問題

妊活において、朝ごはんを食べることは「プラスの習慣」であると同時に、朝食を抜くことによって起こる「マイナスの連鎖」を断ち切る意味もあります。
ここでは、朝ごはんを抜いたときに体の中で起きる4つの代表的な問題を取り上げます。

1. 午前中の低血糖リスク

起床後は、肝臓に蓄えられたグリコーゲンが分解されて血糖が保たれますが、それも時間が経てば枯渇します。

朝ごはんを抜くと、エネルギーが不足した状態で午前中を過ごすことになり、疲れやすさや倦怠感、めまいなど、低血糖にともなう症状が出やすくなります。

これは、仕事や家事など日中のパフォーマンスにも直結するだけでなく、長期的にはホルモン分泌の乱れにもつながり、妊活にとってもマイナスです。

2. 昼食後の血糖値スパイク

朝食を抜いた状態で昼食をとると、「セカンドミール効果」と呼ばれる血糖値スパイクが起きやすくなります。

通常であれば、朝ごはんでインスリン分泌が“予習”され、昼食時の血糖上昇が緩やかになります。
しかし朝食を抜くとこの予習がなく、昼食後に血糖値が一気に跳ね上がるのです。

この急上昇は、血管に負担をかけ、インスリン抵抗性や炎症のリスクを高め、将来的に糖代謝の不安定さを引き起こす可能性があります。 妊娠を望む体にとって、安定した血糖環境は欠かせません。

3. メラトニン分泌の乱れ

朝食は、体内時計をリセットするための大事なスイッチのひとつです。

朝ごはんを食べないことで、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌タイミングが遅れたり、分泌量が減ったりする可能性があることが、妊婦を対象とした研究でも示されています。

**【参考論文】**Teoh AN, Kaur S, Shafie SR, et al. 時間栄養は妊娠中のメラトニンおよびコルチゾールリズムと関連している:MY-CAREコホート研究の知見. Frontiers in Nutrition . 2023; 9:1078086. DOI: 10.3389/fnut.2022.1078086

睡眠の質や、概日リズムの乱れは、ホルモン分泌や排卵周期にも影響するため、朝食と睡眠の関係は意外と見逃せないポイントなのです。

4. 消化・代謝・免疫の回復に時間がかかる

朝ごはんを長期間抜いていた状態では、膵臓や胃腸の働きが低下し、いざ朝食を再開してもすぐには元に戻りません。

つまり、「朝ごはんを食べたら明日からすぐ元気になる」わけではなく、体が整うまでには“少し時間がかかる”ということを知っておく必要があります。

朝ごはんを抜くことは、目に見えないところでさまざまな負担を体にかけているのです。

妊活に効果的な朝ごはんの始め方

「朝ごはんが大事なのはわかったけれど、毎日は難しそう…」

そんな声も少なくありません。
朝は忙しく、時間も気力も限られている中で、理想の朝食を続けるのは確かにハードルが高いものです。

ですが、完璧を目指す必要はありません。
大切なのは“無理なく続けられる形”で習慣化することです。

ここでは、妊活中の方でも今日から始められる「朝ごはんの始め方」を3ステップでご紹介します。

ステップ1:朝の時間を固定する

まず意識したいのは「朝ごはんを食べる時間帯」です。

理想は、起床後30〜60分以内。これは、体内時計をリセットし、ホルモンの分泌を整える上で重要なタイミングです。

朝食を食べる“時間帯”を決めておくだけでも、習慣化のハードルはぐっと下がります。起きる時間とセットで、食べるリズムを整えていきましょう。

ステップ2:バランスの良いメニューを選ぶ

「何を食べればいいの?」という疑問には、以下の3つの要素を意識することをおすすめします。

・低GIの炭水化物(玄米、オートミール、雑穀など)

・良質なタンパク質(卵、納豆、豆乳、ヨーグルトなど)

・食物繊維(野菜、海藻、きのこ類など)

これらを組み合わせることで、血糖値の安定やホルモンバランスの維持、消化機能の活性化に役立ちます。

もちろん、すべてを完璧に揃えなくても構いません。たとえば「雑穀ごはん+納豆」「バナナ+豆乳+ゆで卵」など、組み合わせはシンプルでOKです。

ステップ3:まず“食べること”を優先する

最初から「理想の朝ごはん」を目指さなくても大丈夫です。

何も食べない状態より、「一口でも何かを口にする」ことの方が、体にはずっと良い影響があります。

前夜の残り物を活用したり、冷凍おにぎりや常備食材を使ったりして、朝の負担を減らしましょう。
「今日はこれだけ食べたらOK」という自己肯定感を積み重ねることが、習慣の継続につながります。

「頑張る」よりも「続けられる」を大切に。

妊活中の体は、そうした小さな積み重ねに必ず応えてくれます。

まとめ

「結果の出る妊活と朝ごはん」という視点で見てきたように、朝食をとることには単なる「エネルギー補給」以上の意味があります。

体内時計のリセット、ホルモン分泌の安定、血糖値のコントロール、さらには栄養の吸収効率や免疫力の改善まで――朝ごはんはまさに、妊娠しやすい体づくりの“土台”を支える存在です。

もちろん、朝からフルコースを準備する必要はありません。 重要なのは、できることを毎日少しずつ、無理なく続けること。 たとえば「ゆで卵1個」「味噌汁一杯」からでも、 あなたの体は“変化のサイン”を受け取ってくれます。

次の記事と組み合わせれば、 「何を・いつ・どう食べるか」がより明確になり、 妊娠に向けた日々の習慣づくりがスムーズに進むはずです。

妊活で結果の出る食事を説明するアイキャッチ

まずは明日の朝、何か一口食べてみてください。

その小さな行動が、きっと未来を変えていきます。

これから妊娠を考えるなら | ひらた資生堂薬局・鍼灸院ひまり

当グループは長年、漢方・東洋医学の専門家として子宝・不妊相談に取り組んできました。

漢方・栄養で体の中から、妊活鍼灸で体の外からアプローチが可能な東洋医学の専門店です。
現在、富山県で3サロンを展開しています。

分子栄養学に詳しいONP認定栄養カウンセラーも在籍。
妊活に必要な栄養についてもお話しております。
気軽にご相談ください。

ひらた資生堂薬局の基本情報

ひらた資生堂薬局は1981年に富山県黒部市でオープンしました。
以来地域密着で漢方相談に取り組んで参りました。

多くのお客様のご愛顧・口コミのおかげで、
富山県全域、近隣の他県からもご相談に来店頂けるようになりました。
新型コロナ蔓延前には、石川県の金沢市からも何人も子宝漢方相談に来店されていました。

気が付くと、全国実力薬局100選で、北陸地方で唯一『漢方・相談部門』『不妊・子宝部門』両部門で9年連続受賞されるまでになりました。医師からも推薦される漢方相談薬局です。

ひらた資生堂薬局の実績

画像をクリックすると、各部門の最新の受賞薬局一覧に遷移します。

全国実力薬局100選で、北陸地方で唯一
『漢方・相談部門』『不妊・子宝部門』両部門で9年連続受賞

お客様の声はこちら

クリックすると「お客様の声」のページにジャンプします

全国実力薬局100選とは

現在、全国には約5万3千軒の薬局があります。
その中から規模の大きさにかかわらず、患者さまに対する姿勢と実践内容、そして実績を元に選出されます。

女性カウンセラーの子宝漢方相談のお試し体験ができます

漢方で体質改善して早くゴールを迎えたい方は、

子宝漢方相談のお試し体験もできます。

経験豊富な女性子宝カウンセラーがあなたの妊活に伴走します。

気軽にご相談くださいね。

↑この画像をクリックで、ご予約ページにジャンプします↑

鍼灸院ひまりの基本情報

妊活専門・自律神経専門の鍼灸院です。
母体の「ひらた資生堂薬局」の併設鍼灸院としてスタートしました。

富山県で唯一の「子宮妊活チャンネル認定院」と公認されています。

鍼灸院ひまり黒部院

最寄り駅(電鉄黒部駅)から徒歩1分、ひらた資生堂薬局と併設しています。

体の中から漢方・栄養で、体の外から鍼灸で体質改善を促します。

富山県で不妊治療とも併用できる、実績のある妊活鍼灸をご希望なら、当院にご相談ください。

鍼灸院ひまり富山院

富山市内の不妊治療のクリニックから車で15分圏内の好立地!
専用駐車場も5台分あり、とても通いやすいです。

施設内には女性スタッフが常駐しているので、安心してご来店頂けます。

富山市で不妊治療とも併用できる、実績のある妊活鍼灸をご希望なら、当院にご相談ください。

妊娠への近道を目指すなら ひらた資生堂薬局・鍼灸院ひまりがおすすめ

  • 避妊していないのに赤ちゃんができない
  • 妊活に取り組んでいるけど妊娠できない
  • 不妊治療を受けても良い結果につながらない
  • 早く赤ちゃんが欲しい

そんな時に頼ってほしいのがひらた資生堂薬局・鍼灸院ひまりです。

私たちがあなたの妊活に伴走します。

お1人で悩まず、まずは気軽にご来店ください。

【妊活ブログ執筆者】

鍼灸院ひまり院長 平田泰之

〈資格〉

  • 薬剤師
  • 鍼灸師
  • コウノトリ鍼灸師
  • ONP認定栄養カウンセラー
  • 睡眠健康指導士上級
  • 婦人科セラピー協会会員
  • 日本生殖医学会会員
  • 統合医療生殖学会会員(旧子宝カウンセラーの会)

関連記事

RETURN TOP
0765-52-0821