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妊活中のコーヒー、やめる必要はある?コーヒーの影響を徹底解説

「妊活中はコーヒーをやめたほうがいいって聞いたけど、本当なのかな…?」

そんなふうに思ったことはありませんか。妊活中の食生活は何かと気を遣うもの。
とくに、カフェインが含まれるコーヒーは「控えるべき」とされることも多く、好きな方ほど悩んでしまうのではないでしょうか。

でも実は、「コーヒー=NG」と決めつける必要はありません。ポイントは、カフェインとのつき合い方にあります。摂取量を調整したり、デカフェを選んだりすれば、妊活中でも安心してコーヒー時間を楽しめるのです。

さらに最近では、「香り」によるリラックス効果や集中力アップなど、カフェイン以外のメリットも注目されています。

妊活中に“やめない選択”をする。そのために必要な考え方と実践方法を、この記事で一緒に整理していきましょう。

カフェインの影響とその誤解:正しく理解するために

摂取量に注意すれば、コーヒー=悪ではない

妊活中にカフェインが問題視される理由は、主に自然流産のリスクにあります。
実際、複数の観察研究やメタアナリシスによって、1日あたりのカフェイン摂取量が増えるほど、流産リスクが高まる傾向が示されています。

たとえば、1日300mgのカフェイン(コーヒーで約3杯)で流産リスクは約37%増加する。
600mgを超えるとリスクは2倍以上になるとする研究もあります。

このため、厚生労働省や米国CDCなど多くの公的機関が、妊活中や妊娠初期のカフェイン摂取は200〜300mg未満に抑えるよう推奨しています。

ただし、ここで重要なのは「適量であればコーヒーはNGではない」という点です。
一般的なコーヒー1杯には約70〜100mgのカフェインが含まれるため、1日1〜2杯であればガイドラインの範囲内。
つまり、飲みすぎに注意すれば、無理にやめる必要はないのです。

【参考】妊活中のカフェイン制限について詳しく知りたい方へ

カフェインの妊活への影響についてさらに詳しく知りたい方は、当ブログの過去記事「妊活中のカフェインはやめるべき?」をご覧ください。

妊活とカフェインの関係を説明したアイキャッチ

妊活中でもコーヒーを楽しむための選択肢:デカフェの活用

デカフェの安全性と効果

デカフェ(カフェインレスコーヒー)は、コーヒー豆からカフェインを90〜95%以上除去したものです。
1杯あたりのカフェイン量は数mg以下とされており、妊活中でも安心して飲める選択肢として注目されています。

カフェインの刺激を避けながら、コーヒーの風味や温かみを楽しめるデカフェは、妊娠を希望する方の間でも徐々に浸透しています。さらに、デカフェにもクロロゲン酸などの抗酸化成分が残っており、健康維持の面でも有益な側面があるとされています。

デカフェでも得られるコーヒーの魅力

「デカフェって、味が薄いんじゃない?」という声もありますが、近年のデカフェ製品は香りや味の再現度が非常に高くなっています。

香り成分の中でも、気分を明るくするピラジン類やフラン類といった化合物は、デカフェにも一定量含まれています。嗅覚を通じたリラックス効果や軽度の集中力向上は、通常のコーヒー同様に期待できます。

つまり、デカフェは「カフェインを避けたいけれど、コーヒーの習慣を失いたくない」という方にとって、我慢しない妊活の味方になる存在なのです。

自律神経と骨盤内血流に与える影響とは?

妊活ではホルモンバランスや自律神経の安定が重要です。コーヒーはその両方に一定の影響を与える可能性があるため、「体にどんな反応が起きるのか?」を知ることはとても大切です。

コーヒーの交感神経刺激作用

コーヒーに含まれるカフェインは、中枢神経系を刺激し、交感神経を優位にする働きがあります。
これはアデノシン受容体をブロックする作用によるもので、心拍数や血圧の上昇、覚醒感、集中力の向上といった効果をもたらします。

一時的なパフォーマンス向上には役立つ反面、夕方以降の摂取や過量摂取では、緊張感、不眠、焦燥感を引き起こすリスクもあります。 とくに妊活中は「副交感神経=リラックス状態」が鍵となるため、過度な刺激は避けたいところです。

とはいえ、習慣的にコーヒーを飲んでいる人では耐性が形成され、刺激作用は緩やかになる傾向があります。
つまり「コーヒーがすぐに体に悪い」というわけではありません。
飲むタイミングや量の調整がポイントになるのです。

骨盤内血流と妊活:摂取量のバランスがカギ

カフェインは血管収縮作用を持ち、摂取直後には全身の血管が一時的に収縮します。

そのため、子宮や卵巣など骨盤内の臓器への血流もやや低下する可能性があると指摘されています。

ただし、この効果は一過性であり、高用量(1日300mg以上)を常習的に摂取しない限り、骨盤内血流が顕著に低下する証拠は乏しいのが現状です。

反対に、少量の摂取では気分のリフレッシュ効果や代謝の促進などが期待できる場合もあります。

妊活中に気をつけたいのは、「神経や血流を不安定にしないように、1日1〜2杯を目安に朝〜昼に飲む」というリズムを整えること。それが、自律神経の安定と血流維持の両立につながります。

香りと感情:コーヒーの“もうひとつの効能”

コーヒーを飲む楽しみは、味やカフェインだけではありません。
香りには、妊活中のストレス軽減や気分転換に役立つ「もうひとつの効能」があるのです。

香りによる集中・気分調整のしくみ

私たちの嗅覚は、感情や記憶と深くつながっています。
香りの刺激は、視覚や聴覚とは違って脳の「辺縁系(リムビックシステム)」という感情をつかさどる領域にダイレクトに届くとされています。

その結果、気分が明るくなったり、集中力が高まったりするという効果が期待されるのです。
実際に、コーヒーの香りを嗅いだ被験者で作業効率や記憶力が向上したという研究も報告されています。

(引用)
Inhalation of coffee fragrance enhanced cognitive parameters, including continuity of attention, quality of memory, and speed of memory, and also increased the mood score of alertness.

(和訳)
コーヒーの香りを吸入すると、注意の継続性、記憶の質、記憶の速度などの認知パラメータが向上し、覚醒度の気分スコアも上昇しました。

(出典)
Thaneeya Hawiset. “Effect of one time coffee fragrance inhalation on working memory, mood, and salivary cortisol level in healthy young volunteers: a randomized placebo controlled trial”. Integrative Medicine Research, 2019, Vol. 8, No. 4, pp. 273–278. DOI: 10.1016/j.imr.2019.11.007. PMCID: PMC6881620.

特に妊活中は「気分が落ち込みやすい」「生活のリズムが崩れがち」といった悩みを抱える方も少なくありません。
そうしたとき、コーヒーの香りが一息つくきっかけになり、自分自身を整える時間になる可能性があるのです。

香りは「ストレス対策」になる

香りがストレス対策として注目されています。
その心理的な作用に加え、自律神経にもやさしく作用するためです。

とくにラベンダーやシトラス、ペパーミントなどが代表的な“リラックス香”として知られていますが、コーヒーの香りにも気分を安定させ、前向きな気持ちに導く作用があると考えられています。

しかもデカフェでも香り成分は残っているため、カフェインを気にせず、香りによるポジティブな効果を享受できるのが魅力です。

朝の一杯を楽しむだけで、気持ちがスッと軽くなる。そんな“香りの力”を妊活中こそ活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

「妊活中のコーヒー」というテーマには、カフェインの影響という医学的な側面だけでなく、日々の習慣や心のあり方といった“生活の質”にかかわる視点も含まれています。

確かに、カフェインの過剰摂取が流産リスクを高める可能性があるという点は見逃せません。
しかし、正しい知識と工夫があれば、妊活中でもコーヒーを完全に断つ必要はありません

・デカフェを選ぶことでカフェインを抑えながらコーヒーを楽しむ

・香りによるリラックスや集中の効果を活用する

・自律神経や血流の乱れを避けるために、時間帯や量を調整する

こうした工夫を取り入れることで、妊活中でも「自分らしいコーヒーの楽しみ方」を見つけることができます。

妊活には心と体の両方のバランスが大切です。我慢ばかりではなく、自分を労わる時間も大事にしてみてください。朝の一杯が、心を整えるひとときになるかもしれません。

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【妊活ブログ執筆者】

鍼灸院ひまり院長 平田泰之

〈資格〉

  • 薬剤師
  • 鍼灸師
  • コウノトリ鍼灸師
  • ONP認定栄養カウンセラー
  • 睡眠健康指導士上級
  • 婦人科セラピー協会会員
  • 日本生殖医学会会員
  • 統合医療生殖学会会員(旧子宝カウンセラーの会)

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