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妊活中のお酒、どこまでOK?妊娠の可能性がある時期に知っておきたいこと

妊活中の「お酒」は、どこまでOK? 本当に気をつけるべきタイミングとは

「妊活中だけど、妊娠してないならちょっとくらい飲んでもいいよね?」

そう思っている方も多いかもしれません。実際、完全に妊娠の可能性がない時期であれば、少量の飲酒がすぐに問題を引き起こすわけではありません。でも、注意が必要なのは、妊娠に気づく前の「可能性がある時期」に飲酒してしまうケースです。

妊娠初期のアルコール摂取は、胎児に影響を与えるリスクがあります。それがたとえ“少し”だったとしても、安全とは言い切れないのです。世界中の専門機関も「妊娠の可能性がある時期は飲酒を避けるべき」としています。

「全部ダメ!」と構える必要はありません。けれど、時期を見極めることは大切です。この記事では、妊活中の「お酒」とどう向き合うべきか、科学的な知見と現実的な視点の両方から考えていきます。あなたの判断のヒントになるはずです。

妊活中もお酒は絶対NG?…ではない

妊活中というだけで、すべての飲酒が即座に悪影響を与えるわけではありません。実は、「妊娠の可能性がない時期」であれば、少量のアルコールがすぐに不妊や胎児リスクにつながるとは限らないというのが、現在の科学的な見解です。

問題なのは、妊娠が成立したかどうかがまだわからない「可能性がある時期」。妊娠初期の胎児は、ほんの少量のアルコールにも敏感に反応する可能性があります。だからこそ、「妊娠の可能性がある時期」は、意識的に飲酒を避けることが重要です。

たとえば、排卵期から次の月経予定日までは、もし妊娠していた場合は非常に重要な時期にあたります。この期間に気づかず飲酒してしまうと、後悔するような結果につながりかねません。つまり、「すべてダメ」ではなく、「リスクのある時期には避ける」が現実的で賢明な選択なのです。

なぜ妊娠の可能性がある時期はアルコールを避けるべきか

妊娠に気づく前の飲酒は、最もリスクの高いタイミングです。多くの人は「妊娠がわかってからやめればいい」と考えがちですが、実際には受精から着床、そして胎盤が完成するまでの期間に、胎児はすでにアルコールの影響を受け始めています。

妊娠初期は、脳や臓器が形成される非常にデリケートな時期です。この時期にアルコールが体内に入ると、胎児の成長に影響を及ぼす可能性があります。しかも、アルコールは胎盤を通して直接胎児に届くため、母体よりも高い濃度で影響を受けることがあるのです。

そのため、「妊娠したと確定してからでは遅い」というのが、多くの専門家や研究者の共通認識です。つまり、妊娠の可能性が少しでもあるなら、その期間だけはお酒を避けるべきだという考え方が、もっとも安全で現実的なのです。

妊活と月経周期、そしてお酒

妊活中にお酒を控えるべき「妊娠の可能性がある時期」とは、具体的にはいつを指すのでしょうか?実は、排卵日を中心に前後数日間、そして受精卵が着床するまでの約1週間ほどが該当します。この時期は、妊娠しているかどうかは分からなくても、体内では大きな変化が起こっている可能性があります。

ところが、月経周期は人によってバラつきがあり、ストレスや生活リズムの影響でずれることも珍しくありません。自分で正確に「妊娠の可能性がない時期」を把握するのは、想像以上に難しいものです。

だからこそ、「妊娠しているかもしれない」と思えるタイミングでは、あらかじめお酒を控える判断が必要なのです。曖昧な期間だからこそ、先回りして避ける。それが妊活中における“責任ある選択”と言えるでしょう。

アルコールと妊娠成立への影響

妊娠そのものに影響するのは、妊娠中の飲酒だけではありません。
妊活中の慢性的なアルコール摂取が、妊娠の成立を妨げる。
このことも多くの研究で示されています。

たとえば、慢性的にお酒を飲む習慣がある女性では、月経周期が乱れたり、排卵が不安定になったりすることが知られています。これは、ホルモンバランスの乱れに起因し、生殖能力そのものを低下させる可能性があるのです。実際、ある研究では、長期間にわたるアルコール摂取が不妊や流産のリスクを高めることが報告されています【参考資料①】。

【参考資料①】

(引用) “Chronic alcohol consumption in relation to female infertility is linked to disturbances in the menstrual cycle, decreased fertility, and an increased risk of miscarriage and foetal alcohol syndrome .”
(和訳) 慢性的なアルコール摂取は女性の不妊に、月経周期の乱れ、生殖能力の低下、流産および胎児性アルコール症候群のリスク増加に関連している
(出典) Tanwar S, et al. Inflammation and fibrosis in chronic liver diseases including non-alcoholic fatty liver disease and hepatitis C. World J Gastroenterol. 2020;26(2):109–33.

妊娠前においても、お酒は見えない形であなたの体に影響を与えているかもしれないのです。
妊娠の準備をするなら、まずは自分の身体を整えることが第一歩。その一環として「アルコールを控える」という意識が必要になるわけです。

アルコールの胎児への影響とリスク

妊娠中のアルコール摂取が胎児に悪影響を及ぼすことは、国内外の多くの研究で明らかにされています。問題は、「どれくらいの量なら安全か」が明確に定められていないという点です。実際、1日たった1g以上のアルコール摂取でも、早産のリスクが有意に高まるという日本の研究結果があります【参考資料②】。

【参考資料②】

(引用) Compared with abstainers during pregnancy, pregnant women who had consumed 1.0 g or more of alcohol per day during pregnancy had a significantly increased risk of PTB
(和訳) 妊娠中に禁酒した人と比較して、妊娠中に1日1.0g以上のアルコールを摂取した妊婦は、早産のリスクが有意に増加した。
(出典) 論文タイトル: Alcohol consumption during pregnancy and birth outcomes: the Kyushu Okinawa Maternal and Child Health Study (邦題:妊娠中のアルコール摂取と出産転帰:九州・沖縄母子保健研究) 著者: Yoshihiro Miyake, Keiko Tanaka, Hitomi Okubo, Satoshi Sasaki, Masashi Arakawa 掲載ジャーナル: BMC Pregnancy and Childbirth 出版年・日付: 2014年2月20日 デジタルオブジェクト識別子 (DOI): 10.1186/1471-2393-14-79 PubMed Central ID (PMCID): PMC3933512 PubMed ID (PMID): 24555868

さらに、妊娠前後や妊娠中期にアルコールを摂取すると、胎児の発育が阻害される可能性も報告されています【参考資料③】。これは、PAE(出生前アルコール曝露)と呼ばれるもので、胎児の成長に深刻な影響を与える要因のひとつとされています。

【参考資料③】

(引用) PAE negatively affects fetal growth, in particular when exposed during the periconception period or in second trimester.
(和訳) PAE(出生前アルコール曝露) は、特に妊娠前後の期間または妊娠中期に曝露された場合、胎児の発育に悪影響を及ぼします。
(出典) 論文タイトル: Alcohol exposure before and during pregnancy is associated with reduced fetal growth: the Safe Passage Study 著者: Marin Pielage, Hanan El Marroun, Hein J Odendaal, Sten P Willemsen, Manon H J Hillegers, Eric A P Steegers, Melek Rousian 掲載誌: BMC Public Health 発行日: 2023年8月23日 巻/ページ: 21巻:318 DOI (デジタルオブジェクト識別子): 10.1186/s12916-023-03020-4

中でも「胎児性アルコール症候群(FAS)」は、発達障害・学習障害・行動異常などを引き起こす重篤な症候群であり、予防可能であるにもかかわらず、いまだに世界中で報告され続けています。

要するに、「少しくらいなら大丈夫」は、根拠のない楽観です。妊娠が成立しているかもしれない時期の飲酒は、たとえ一度だけでも、未来の赤ちゃんに影響を与えるリスクがあるのです。

世界の基準では「お酒を妊娠中・妊活中は避ける」が基本

妊娠中のアルコール摂取に関する世界のガイドラインは、いずれも一貫しています。それは、「控える」ではなく「完全に避けるべき」という姿勢です。これは、日本の厚生労働省だけではありません。世界保健機関(WHO)やアメリカの疾病予防管理センター(CDC)も同様に明記しています。

厚生労働省から抜粋

(引用) ただ少量であっても、妊娠中の女性は飲酒を避けるべきです。妊娠中の女性が飲酒すると、生まれてくる赤ちゃんに、体重の減少、顔面などの奇形、脳の障害など、さまざまな悪影響が出てくる可能性があり、胎児性アルコール・スペクトラム障害(Fetal Alcohol Spectrum Syndrome, FASD)と言われており、予防できる精神発達遅滞の最大の原因と推測されています。
(引用元) 厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~ ****https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-04-003

世界保健機関(WHO)から抜粋

(引用) Alcohol consumption during pregnancy increases the risk of having a child with fetal alcohol spectrum disorders (FASDs), the most severe form of which is fetal alcohol syndrome (FAS), which is associated with developmental disabilities and birth defects. Alcohol consumption during pregnancy can also increase the risk of pre-term birth complications including miscarriage, stillbirth and premature delivery.
(和訳) 妊娠中のアルコール摂取は、胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)の子どもを出産するリスクを高めます。中でも最も重篤なのは胎児性アルコール症候群(FAS)で、発達障害や先天異常と関連しています。また、妊娠中のアルコール摂取は、流産、死産、早産などの早産合併症のリスクも高める可能性があります。
(出典/参考資料) 世界保健機関(WHO)Alcoholに関するファクトシート(Fact sheet on Alcohol) 世界保健機関(WHO)Guidelines for identification and management of substance use and substance use disorders in pregnancy」(妊娠中の物質使用および物質使用障害の特定と管理に関するガイドライン)

アメリカの疾病予防管理センター(CDC)から抜粋

(引用)

Fetal alcohol spectrum disorders (FASDs) are a group of preventable conditions that can occur in a person who was exposed to alcohol before birth.
(和訳) 胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)は、出生前にアルコールに曝露された人に発生する可能性のある、予防可能な一連の疾患です。
(引用元) 米国疾病対策予防センター(CDC) 「Fetal Alcohol Spectrum Disorders (FASDs)」

なぜここまで厳しい表現がされているのか。それは、アルコールに「安全な摂取量」が存在しないからです。
個人差や胎児の感受性によって、同じ量のアルコールでも影響は異なります。
「これくらいなら大丈夫」という目安が成立しないのです。

特に妊娠の可能性がある時期には、「無自覚な飲酒」のリスクが高まります。
そうしたタイミングに備えて、あらかじめ避けておくほうが安全性ははるかに高いという考え方が、各国共通のスタンスです。

妊活中の飲酒は、「絶対禁止」ではありません。
ですが、妊娠の可能性がある期間については「避けるべき」というのが世界の共通認識なのです。

「お酒との付き合い方」|妊活の自己管理として

妊活は、妊娠するための準備期間です。
同時に、自分の体と丁寧に向き合うタイミングでもあります。
だからといって、すべてをストイックに制限しなければいけないわけではありません。大切なのは、メリハリのある自己管理です。

たとえば、完全に妊娠の可能性がない時期には、少量のお酒を楽しむのも一つの選択です。
しかし、「妊娠の可能性がある時期」や「排卵・着床のタイミング」など、重要な期間にはアルコールを避ける。
そんなふうに、時期を見極めながら体に優しい習慣をつくっていくことが、長く続けるうえでも大切です。

また、妊活はパートナーとの共同作業でもあります。
お酒のことに限らず、ぜひお互いに情報を共有し合ってください。
ストレスを減らしながら進めていけると、より前向きな妊活につながるはずです。

無理をせず、でも大切なことはしっかり意識する。そんな姿勢が、結果としてあなた自身の体を守り、未来の命を迎える準備にもなるのです。

まとめ:妊娠の可能性がある時期は、迷わずアルコールを避けよう

「妊活 お酒」や「妊活 アルコール」に関する疑問は、誰もが一度はぶつかるものです。「少しくらいなら…」という気持ちも理解できます。しかし、妊娠の可能性がある時期に限って言えば、その“少し”が取り返しのつかないリスクになる可能性があるのです。

完全に妊娠の可能性がない時期は、少量の飲酒が絶対にダメというわけではありません。けれど、妊娠の成立がまだ分からない時期には、アルコールは避けるべきです。それが今できる最も確実な自己管理であり、赤ちゃんの未来を守るための行動でもあります。

妊活は、体を整え、生活習慣を見直すための時間です。お酒との向き合い方も、その一部。まずは「妊娠の可能性がある時期だけでもやめてみる」ことから始めてみてください。その一歩が、あなた自身とこれから生まれてくる命の両方を守る力になります。

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鍼灸院ひまり院長 平田泰之

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  • コウノトリ鍼灸師
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